前立腺とは、男性の精液の一部を作る臓器で、膀胱の下・直腸の
前にあります。
前立腺がんは、前立腺の細胞が何らかの原因で増殖を
繰り返す病気です。
前立腺がんになると、小便をする時に障害が出ます。
尿を出した後なのに、まだ残っている感じがする「残尿感」や、
小便を出したいのに、まったく尿が出ないといったことが
起こります。
ただし、これらの症状は前立腺がんの初期の段階では現れず、
病気が進行しないと、はっきりとは現れません。
なぜなら、がん細胞が、前立腺の中心を通っている尿道から
離れた外腺という場所にできるので、がん細胞が小さいうちは
気が付かないのです。
また、前立腺がんは、前立腺が大きくなる「前立腺肥大症」
という病気とよく似ていて、2つの病気が同時に発症することも
あります。
前立腺肥大症は、通常だと成人すると大きさがほとんど変わらない
はずの前立腺が大きくなる病気です。
ただし、この病気は内腺と呼ばれる前立腺の内側の部分に
発生するので、前立腺の真ん中を貫いている尿道を圧迫して、
症状が比較的早くあらわれることがあります。
前立腺は、子供を作るためにある臓器なので、極端な言い方を
すれば、「生きていくうえでは必要ありません」。
その証拠に70歳代以降になると、前立腺は小さくなるものです。
がん細胞が全身に転移してしまうと、非常に危険ですが、前立腺を
取り除いても生命に支障は出ないということです。
大腸がんや肺がんに比べると、体への影響は小さいのです。